「もっと食器洗いが効率的にできないかしら?」
「家事の負担を減らす方法はないかしら?」
そんな家事にまつわる困り事やお悩みをズバリ解決!洗浄を中心に“知らなきゃ損する”コツと工夫をご紹介。
新婚ホヤホヤの仲良し夫婦、家事が苦手なキク夫と家事エキスパートのロン子がナビゲートします。
台所にキッチンスポンジは置いていても、天然素材のたわしを置いているご家庭は少ないかもしれません。でも、洗浄するものによってはキッチンスポンジよりも、たわしの方が効率的に汚れを落とせるものがあります。例えばジャガイモやゴボウのような土が付いた根野菜の洗浄です。これらにキッチンスポンジを使うと、スポンジや不織布の内部に土が入り込んで目詰まりとなり、キッチンスポンジ自体の洗浄に時間がかかってしまいます。たわしを使えば根野菜を傷つけることなく細かい凹凸の土を掻き出すことができるうえ、たわし自体の洗浄も簡単です。
また、ザルを洗う場合もキッチンスポンジを使うと、ザルの編み目にスポンジが引っかかってちぎれたり、擦ることで不織布に毛玉ができやすくなります。たわしであれば、網目の細かい部分に詰まった汚れも掻き出すことができます。さらに、平らに見えて実は細かい凹凸のある木製のまな板も、木目に沿って擦ることで微細な汚れを取り除くことができます。柔らかいスポンジは強く握ると形が変わり力が伝わりにくいですが、天然素材のたわしは形が変わらず力が入りやすいです。
一見、同じように見えるたわしでも、その素材に違いがあります。
- パームヤシ
繊維の強度が高く、汚れをかき出したり擦り落とすことができる。
- シュロ
繊維が細く、細かい部分の汚れもかき出すことができる。
- サイザル麻
繊維に柔軟性があり、傷つけにくい。
このようにたわしには繊維に特長と違いがあるため、洗浄するアイテムによって使い分けると良いでしょう。例えばパームヤシのたわしは、繊維に強度があるのでザルやまな板など調理器具の洗浄に使えるほか、力の入れ具合によってイモ類やゴボウの皮むきにも利用することができます。繊維が細いシュロたわしや柔軟性があるサイザル麻たわしは、凹凸に土が入り込んだジャガイモなどの根野菜の洗浄に最適です。